クラフトプランナー・コクボマイカさん

いろんな身近なものを魔法のように楽しいものに変身させてしまうコクボマイカさん。今回は「クラフトプランナー」という肩書でご活躍中のコクボさんへのインタビューです。クラフトで生活を楽しむコツは?

どれも「材料」に見える!?

―コクボさんのいろんな作品を観させていただくと、身近なものが誰も思いつかないようなアイデアで別のものに変身していて、しかもどれも簡単で驚かされます。様々なこのようなアイデアは、どこから出てくるのでしょうか?

私は小さい頃周りにお店があまり無いところに住んでいたので、簡単に買い物に行けませんでした。だから家にある物、手に入りやすいもの、安いもので工夫していろいろ何か作れないか?といつも考えていました。大人になった今でもそのころと変わらず、何かを見ると「これは何かに使えないか?」と考えます。世の中のいろいろな商品・製品は、私にはどれも「材料」に見えますね。例えばクリアファイルなら「書類を挟んで使うもの」ではなくて、「ポリプロピレンの色の着いた板」というふうに見えています。先入観や固定概念があまり無いんですかね。
作り方にしても初めからいろんな道具の使い方を知っていたわけではなく、間違った使い方をしてきたこともあったんでしょうけど、それが逆に新しい使い方に繋がっていたかもしれません。当時はネットで調べる事も無かったから、そのころに脳みそが鍛えられて、柔軟な発想ができるようになったのかも。

クラフトレシピとワークショップ

―現在は具体的にどのようなご活動をしていらっしゃるのでしょうか?

クラフト作品を作って売る、ということはせず、みなさんが作るための作り方を考える専門の仕事をしています。主に文具メーカーさんの商品の販促用のクラフトを考えたり、Webに掲載するクラフトレシピを作ったり。NHKのガールズクラフトという番組で使うレシピを考えたりもしています。そのレシピを使って、商業施設で販促の一環として工作イベントやワークショップをやることも多いです。

パパッとできて可愛いか、が重要

―クラフトの楽しさはいろいろあると思うんですが、コクボさんは生活の中でのクラフトのどのような楽しみ方を、これから世の中に広げていきたいと考えていますか?

私自身、時間をかけて大きな作品を作るという事が性格上できなくて(笑)、私にとってのクラフトは、その辺にあるもので、いかに短時間でパパッとできて可愛いかということが重要です。
でも世の中には始める前に「私上手にできるかな」と心配したり、「道具が無いとできないし」とか考えたりして、始められない人が多いと思うんですが、私にとってのクラフトはそのような「やっちゃいけないこと」というのはそんなに無いです。紙だから失敗したらまた挑戦すればいいし。「クラフトはもっと手軽なものなんだよ」ということを、世の中の皆さんにもっと知っていただけたらいいな、と思います。

「あったらちょっと嬉しいもの」で生活が楽しくなる

―コクボさんの作品は一見するとクオリティが高くて「作れるのかな?」と最初は思うけれど、作り方をきいてみると簡単だから「ちょっと作ってみようかな」と思って、そして作ってみると、楽しさがよく分かります。

コクボ:そう繋がっていくといいですね。簡単だからちょっと作ってみよう、作ってみたら楽しかった、って。
生活の中には「必要じゃないけどあったら嬉しい」というものがあって。例えば荷物が届いたときに送ってくれた人からのメッセージが何かちょっと作ったもので添えてあったりすると嬉しいですよね。あったらちょっとうれしいもの、それをさらっと時間をかけないでできる。そういうアイデアがいくつも頭の中にあると生活が楽しくなってきますよね。

スキャナーを使えば思い出をとっておける!

―弊社の製品についてちょっと伺いたいのですが、これはクラフトでもっと使える!というような製品や機能はありますか?

スキャナーは凄く使えると思うんです。お気に入りの絵をスキャンしたり。もみじの葉っぱとか、すぐ無くなってしまうものをスキャンして、印刷して切り抜いてプレゼントに添えるとか。布とか別素材のものをスキャンして紙にして使うのも良いと思います。ニットとか、そのままだったら無理だけど紙素材にしたら簡単に加工して使える。スキャナーって、もっと使える、遊べるものだと思います。

紙は一番身近で手頃なもの

―素材の話が出ましたが、そういえばコクボさんの作品は紙とか布とかプラスチックとか、いろんな素材を使いますね。その中で紙の特徴というのはありますか?

一番加工がしやすい、子供のころから触っていて身近で、失敗してもなんとかなるぐらいの安さ。
全部ひっくるめて「手頃なもの」が、紙だと思うんです。貼ったり切ったりがすぐにできるというのはすごくいいですね。布なら縫うしかないけど、スキャンして紙にしたら簡単に加工できる。紙ならクラフトがより身近になりますよね。失敗してもまたプリントすればいいっていう安心感もあります。

プリンターはもっと自由に遊んでいいもの!

―そんな紙を印刷するプリンターや、それを作っているエプソンに、クラフトジャンルでこう進んでほしい、という希望はありますか?

プリンターは「もっと自由に遊んでいいもの」だと思います。今はそんな感じがしません。写真や文書を印刷するだけじゃなくてクラフトとか、自分の使い方のパターンをいろいろ想像できると、今のプリンターは凄く安い買い物だなと思えるんじゃないですかね。それと使ってみると簡単ですよね!私も一回スマホから印刷してみたんですが、こんなに簡単に使えるんだ!とびっくりしました。コラージュ機能とかもスゴイと思いますよ。

年末年始は年賀状でクラフトしてみよう

―最後に、これから年末年始のシーズンになりますが、お勧めの遊び方はありますか?

やっぱり年賀状ですかね!戌年ですから、ご自宅のワンちゃんの写真を印刷してマステやデザインペーパーとかで飾り付けると、楽しいものがいろいろできると思いますよ!

コクボマイカさんのご紹介

クラフトプランナー。文具や雑貨のセールスプロモーション、書籍やWEBサイトのクラフトレシピ制作に携わる。
「おとなのずがこうさく」と称した少人数制の講習をはじめ、子供向けテーマパークでの経験を生かし、商業施設での大型ワークショップイベントも多数開催。どなたでも楽しめる“つくりかた”と“体験”を提供しつづけている。
ものづくりプロジェクト「くふうのたまご」主宰。
http://micke.co.jp

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